備忘録

ただの日記になると思います

CUE DREAM JAMBOREEが好きだ、という話

ざっくりと「集客」のこと、つまりある程度キャパシティのある会場を埋めるために必要なこと、を考えているタイミングで、北海道に行った。目的は「CUE DREAM JAM-BOREE 2018」。このために2年に一度は夏の北海道へ行く(冬のイベントに行く年もある)。


大好きなイベントである。
腹筋が捩れるぐらいに笑う。なのになぜかほろっと来てしまう。場合によってはぼろぼろと、ステージが見えなくなるぐらい泣いてしまう(2016年はそうだった)。

盲目的に散財してしまうし、声が枯れるまで叫んでしまう。後先考えずに全力を出し切る。そんなイベントである。

 

だけど、説明するのが難しい。これが本当に難しい。「こんなイベントだから一緒に行こうよ」これだけのことが相当難易度高い。

 

まず出演者。
代表的なところでは5人組の演劇ユニット、TEAM NACS。大泉洋さんが有名だけど、彼以外のメンバーも今や全国区で活躍する役者である。
それから、彼らの所属する芸能事務所「CREATIVE OFFICE CUE」の会長(!)である鈴井貴之さん。「水曜どうでしょう」の「ミスター」としてもお馴染みのナイスミドル。他にも、事務所所属のタレントさんが総出演する。お笑いだったり歌だったりレポーターだったり、各々フィールドを持っているけれど、そんなの関係なく総出演である。

 

そんな面々が集まって何をするのか。
オリジナルソングを歌って踊る。
芝居のようなこともする。
そして、とにかく喋る。喋って笑う。

 

客席はそれを全力で楽しむ。
顔写真入りのうちわを振る。
ペンライトを振る。
歌って叫んで笑って泣いて、時々踊ったりする。関係者席まで踊らされる。

 

このイベントの最大の特徴は「プロデューサー」制度だと思う。

イベントの主催はもちろん「CUE」である。が、総合プロデュースは所属タレントが行う。
だから毎回色が違う。
音楽にスポットを当てることもあるし、これまで彼らが演じてきたキャラクターや芝居がモチーフになることもあるし、オリジナルストーリーが展開されることもある。
因みに今年のプロデューサーは音尾琢真さん。楽曲まで自主制作したミュージカル仕立てのイベントであった。たぶん初めての試みだったと思う。俳優業も多忙だったはずなのにいつこんなもの作ってたの!?って想像するだけでめちゃくちゃ泣けた。

 

で、そんな理由から、毎回どうなるのが全くわからない2年に一度のこのイベント。
それなりに回数見ていて、10年以上彼らのファンで、みたいな自分が何も考えずに感想を書くとこうなる。

 

「サブタイトルふざけ過ぎてたしメインビジュアル嘘ばっかりだったけどミュージカルは完成度高過ぎて超びっくりした。照明使う演出めちゃくちゃかっこよかった。プロデューサー歌うますぎるし対になるキャラクターを演じた大泉さんもかっこよすぎた。衣装のクオリティもめちゃくちゃ高かったし!冥界組も実は新鮮な絡みでテンション上がった。ハンサムコンビのデュエットなんて!COMPOSERみたいだった。音尾さんのミュージカルへの憧れ具現化したらこうなるんだなって思ったらたまんなかった…。

新曲のコーナーもメドレーもほんと良くて。メドレーの選曲ずるすぎない?真池龍やばい。超イケメン。全員で歌うwishing smileは音源化してほしい…。☆NACSの新曲もよかったー!振り付けが泣かせてくる!今回トロッコに乗り遅れる人もいなかったし…ちょっと期待したけど!あと未だに2曲持ち歌ないFANTAN出してくれてありがとうあなたたちは永遠のアイドルです全然衰えてないよ!ずっとかっこいいよ!!

開演前からBGMで歌ったり踊ったりウェーブしたりして、始まってから怒られたけどでもエモいってこういうこと!?って思った…!」

 

いかがだろうか。
超絶不親切である。

わたしの書き方もあるけど、そもそもこのイベント、一言で言えば「不親切」なのだ。
例えば、もう10年以上前に放送していた番組で作った曲が説明抜きで歌われる。急に芝居パートから歌パートに切り替わる。歌のことだって大した説明はない。俳優であるはずの彼らが毎回当たり前のように新曲を作っているなんて、普通に考えたらおかしい。


それに対して客席はキャーキャー言うのだ。全部覚えてて、全部知ってるから。5日間で25000人が、そんな不親切なイベントに夢中になるのだ。北海道中から、そして海を越えて道外からやってきた25000人が。

 

知らない人にこのイベントのことを説明しようと思ったら、そんな大昔にやってた番組のこととか、彼らの関係性とか、そんなことまでレクチャーしないといけない。多分無理。だから口コミなんて土台無理、なんて思っている。

 

で、集客の話に戻る。
こんな不親切で内輪ノリのイベントに2年に一度とはいえ、数万人が集まる。チケットは完売する。
みんな何に期待して集まるんだろう。わたしは何が見たくて、飛行機もホテルも軒並み高い便でハイシーズンの札幌に降り立つのだろう。

 

まず、全員が集まった姿が見たい。NACS5人が全員揃う姿を見られるのは、ここか本公演かファンクラブイベントぐらい。事務所のメンバー全員が一堂に会す機会は本当に少ない。

 

それから、歌やダンスを見たい。それが本業ではないメンバーが多いからこそ、ここでしか彼らの歌やダンスは楽しめない。彼らに対して思いきり黄色い声援を上げることができるのはここだけ。芝居とはまた違う楽しみ方ができる。

 

メンバーがプロデュースした空間を感じたい。プロデューサーが他のメンバーをどんなふうに見ていて、どんなふうに演出するのか。ファンに見せたいものは何なのか、それを見たい。

 

彼らが愛する北海道に行くこと。それ自体も目的になっていると思う。今は生活の拠点が東京になっているメンバーもいるけれど、やはりルーツが北海道にあるからこそ、ここにいるのだ。

 

そして何よりも、時間の積み重ね、歴史の積み重ねをメンバーやファンのみんなと共有したい。
1日1日の生活が積み重なって今があることとか、今ここにいることが誰にとっても当たり前ではないこととか、2年後にまたここにいられるとは限らないこととか、変わるものと変わらないものがあることとか、楽しいばかりの毎日じゃないこととか、そういうことをすごく大切にしている人たちだなぁとイベントのたびに思う。


これまで共有してきた思い出も、これから作っていく思い出も、全部ひっくるめて大切にしてくれて、それを言葉にしてくれて、だからぼろぼろ泣いてしまう。勇気づけられて元気がもらえて、また明日も生きていこうと思う。明日も明後日も生きて、2年後またみんなに会いたいと思う。大袈裟かもしれないけれど、わたしにとって彼らとこのイベントは、そのくらい大きな存在になっている。

 

こういう思いを人に伝えるのはとても難しいなぁ。伝えたところで同じように感じてくれるかどうかもわからないし。
でも、一緒に歴史を作っていくって、本当に素敵なことだし何にも代えられない経験だと思うのだ。
ジャンボリーに関して言えば、それこそが最大の魅力で、ファンを集める力なのかなぁと思っている。
継続は力なり、なんて簡単な言葉でまとまってしまいそうなんだけれど。

しかしなんというか、汎用化しにくい結論だなぁ!

 

(たぶんちょこちょこ追加したり編集したりする)